定期健診
毎日、しっかり歯を磨いているのに。特に悪いところはないのに。
- 何故1
自分だけのブラッシング(セルフケア)だけでは落とせないプラークがあります。
歯と歯の間、奥歯の後ろ側などは、自己流のブラッシングではなかなか落とせません。
また、歯周ポケットの中は歯医者さんでないと落としにくい部位です。 - 何故2
プラークは細菌のかたまり(バイオフィルム)を形成し歯周病を発症させます。
磨き残しから作られるバイオフィルムや歯石は歯ブラシでは落とせません。
しかもバリアーで覆われていて異物の進入を拒否するので抗生剤などの薬も効きません。
歯医者さんで除去してもらう事が必要です。 - 何故3
口の中の状態は常に変化し、自覚症状もないまま悪化していきます。
歯肉の炎症や初期のムシ歯では自覚症状がなく、痛い・膿が出てきたなどの症状が現れたときは手遅れになります。
自分で気づかないうちに変化していくものなので、定期的に検診を受けましょう。
定期検診で行うこと
状態を確認し不十分な所を補い、おひとりおひとりにふさわしいケアの仕方を指導します。
定期検診の内容
- 歯周病精密検査・・・X線検査 歯周ポケットの測定 動揺度の検査
- ブラッシングの再確認
- 咬み合わせのチェック
- 生活習慣指導
- PMTC・・・(歯科医療専用機器を使った清掃)
- 抗菌剤の塗布、フッ素塗布
通常、以上の6項目を年に2~3回行います。
定期検診の目的
- 歯周病やムシ歯になっていないかチェックします
治療後でも悪化しやすい病気なのでチェックが必要です。
もし悪化していたら初期のうちに治療します。 - 毎日のブラッシングが出来ているかチェックします
おひとりひとりに合ったブラッシング法を指導します。
- PMTCで歯をきれいにします
PMTCで歯面はもちろん、歯周ポケットの中など自分で落とせない部分をきれいにします。
きれいにツルツルにするので汚れも付きにくくなります。 - 歯周病やムシ歯の危険がある部分に薬剤を塗って護ります。
フッ素塗布によりエナメル質が強化されます。
治療後から定期検診がスタートします
何よりも大切なのはホームケアです。
そしてお口が健康なうちから定期検診を習慣づける事が大切です。
次の項目にひとつでも当てはまる人は、ムシ歯や歯周病になるリスクが高い人です。 定期検診を受けましょう。
- ブラッシングで出血する
- 歯に隙間が開いてきた
- 物がはさまるようになってきた
- 口臭が気になる
- 冷たい物がしみるようになってきた
- 歯が動くようになった
- 歯が伸びたように感じる
- 最近1本歯を失った
- 口の中の渇きが気になる
- 妊娠している
☆ぜひ、お口の中が健康なうちに定期検診を受けてください。
定期検診サイクルは患者の皆様の状態によって受診サイクルが異なります
【通常】
- 1~2ヶ月に1回
- 3~4ヶ月に1回
- 6ヶ月に1回
- 1年に1回
定期検診はあくまでも口の中の健康を維持するためのものです。
だから、健康なうち、または治療終了後から始めましょう。
もし定期検診中に病気が発見されても初期段階なので、治療は痛みも少なく最小の費用で簡単に行うことが出来ます。
今ある歯を一生使うためにも、定期検診は大切です。